オンラインリトリート開催のお知らせ
養生ヨガクラスの再開、お待たせをしております。
クラス再開は、5月のゴールデンウィーク明けを目指して現在準備中です。
その前のタイミングで、オンラインリトリートを企画しました。
リトリートの目的はいろいろとあると思うのですが、一番は
【心身に本当の休息を与えること】。
個人セッションでたくさんの方のお話しを伺っていると、皆さん、本当に本当に、いつも頑張っているのを感じます。
いつまでに〇〇をする。
〇〇に行かなければ。
〇〇をしなければ。
〇〇を学ばなければ。
もっと〇〇にならないと。
というように。
私たちの心は、いつもここではないどこか、自分ではない誰か、ここにはない何かを求めて、過去と未来を忙しく行き来しています。
常に動き回る心と身体に振り回され、自分自身と心身とが分離したような感覚を抱く人が少なくありません。
このオンラインのリトリートでは、アーユルヴェーダの養生法である【半断食】を一緒に体験します。
更に、ヨガや瞑想、ジャーナリング、食べる瞑想、アーユルヴェーダのオイルマッサージ(セルフアビヤンガ)で、普段、慌ただしく動き回る心と身体に、“今ここに留まる”という本物の休息を与え、心身の繋がりを取り戻します。
まずは、消化器官に休息を
「休む」というと、皆さんは何をイメージしますか?
ゴロゴロする
旅行に行く
本を読む
テレビを観る
温泉に浸かる
いろ〜んな休み方があると思うのですが、
ここで大切なのは、“消化器官を休ませる”ことです。
口から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門までの、消化器官。
ここに、【常に】食べものが溜まっていませんか?
お休みの日、つい食べもので自分へのご褒美をあげたくなることがありますが、
常に消化器官に物があると、身体のエネルギーはいつも消化に摂られてしまい、
回復や創造にエネルギーが回せなくなります。
休みの日のあと、たくさん寝たはずなのに、余計に疲れているという経験ありませんか?
アーユルヴェーダは、定期的に軽い断食を行うことを進めています。
(特に、春の養生法でそれを薦めています。詳細はメニューをご参考下さい)
ただ、急に食べないという選択をすると、逆に消化力を乱し不調に繋がりかねないのでお薦めしません。
このリトリートでは、消化力のサポートになるスパイスを使った、アーユルヴェーダのお粥「キチャリ」「スープ」を一緒に作り、ひとりひとりをサポートしながら半断食を経験します。
初めての方も安全ですし、一度経験すると、必要な時に自分でまた行えるようになるので、この機会にぜひ、ご一緒に体験しましょう。
一人ではなかなか挫折してしまう断食ですが、皆で取り組めば心強いものです☆彡
忙しいからこそ
ヨガやアーユルヴェーダをお伝えしていて、皆さんがよく仰るのは、
「忙しくてヨガができません」
ということ。。。
実は、忙しいからこそ必要なのですが、なかなか生活パターンを変えることのハードルが高いことはよく分かります。。。
去年、私の生徒さんのお一人が、こんな記事をご紹介くださいました。
その方もとってもお忙しい方なのですが、「奏さんのクラスでも、まさにこれが起きているんだ」と気付いたと仰ってくださいました。
(ご紹介くださったMさん、ありがとうございます😌)
To Reduce the Strain of Overwork, Learn to Listen to Your Body
オーバーワークを減らすには体の声を聞こう
by Stephanie J. Creary and Karen Locke
ウォートンビジネススクール助教(ヨガの先生でもある)、ウィリアム&メアリー大学(全米で2番目に古い名門州立大学)ビジネススクール教授
https://hbr.org/2021/11/to-reduce-the-strain-of-overwork-learn-to-listen-to-your-body
これまでの何十年もの研究で、会社は常に準備ができていてやる気がありいつでも仕事ができる社員に報酬を与えるという「理想の社員」規範を土台としていることが示されてきた。中にはこの規範を内部化して、仕事だけでなく仕事以外の状況においてもオーバーワークし、両方の領域で自分をできる限り追い詰めて「バランス」をとろうとしている人もいる。もしくは平日は喜んでオーバーワークして週末は回復につとめるという人もいる。どちらにせよ月曜日になればまた同じサイクルがはじまる。そして理想の社員規範を守り続けることでそのうち心身の健康を損ねていく。
筆者らは研究で、仕事の外のコミュニティで自分の体に意識を払うという経験(ソマティック・エンゲージメント)が、理想の社員のイメージをうまく航行しオーバーワークと回復の悪循環を破るユニークな方法となることを解明した。その際には筆者もヨガのプログラムに参加し同じ体験をしながらそのプログラムの参加者の変化を観察するエスノグラフィーの方法を用いた。
ヨガのプログラムに入る前、参加者はオーバーワークは所与のものであり、自分の体は仕事でのパフォーマンスをサポートする道具として見なす人がほとんどで、体の調子が悪い時はそれを仕事の要求に応えられない不都合か失望だと捉えていた。
そしてヨガのプログラムは、自分の体を回復するためのものだと考えていた。ヨガのプログラムに参加しているうちに、参加者は次第にこれまでとは異なる形で自分の体に関与するようになり、自身のオーバーワークについて自問自答するようになっていく。また、自分の体をスキャンし、オーバーワークと体の経験を結びつけられるようになる。
そして、参加者はヨガのコミュニティーは自身のオーバーワークのパターンを見極めそれに対応することをサポートし激励してくれる源だと認識するようになった。
筆者らの研究は、ヨガでのオーバーワーク(自分の体の能力を超えたポーズなど)に気づきそれをやめる能力が、参加者の人生により広範な影響をもたらしていることを示した。彼らは日常でもオーバーワークをしていると気づくと、呼吸をして反応を減らす、仕事の時間を減らす、体や心の緊張を解くなど、立ち止まり身を引くことができるようになった。
また、そもそも所与のものとしていた「理想の社員」であることの価値を疑うようになり、自身のニーズを優先するようになった。つまりこれまで通り教師であり弁護士であり会計士であり続けながら、同時にヨガを実践し自身のオーバーワークに気づき調整する人だと自分を見るようになったのである。
さらに、筆者らの研究で、ヨガのコミュニティが参加者にとってプログラムを超え、仕事と家庭の外にある「サードプレイス」となっていったこともわかった。
なお、同様のことはヨガだけではなく他の健康、運動、ソマティックの実践コミュニティにも当てはまる。しかし、マラソン、CrossFit、パワーヨガなどは、オーバーワークをもとにしたソマティックエンゲージメントの形を強化するコミュニティもあり、ここではオーバーワークの規範を中庸化する効果は低いということには注意を払うべきである。
【暴走車が自分に向かって走っていることに気づけば、それを避けることができる。けれど、気付かなければ衝突し、大けがをするか、または死に至る。暴走車が向かっていることに気付きなさい】
というヨガの教えがあります。
不調があるから休みたい、仕事を減らす必要があることは分かっていても、なかなかそれを選択できず、身体が悲鳴をあげ、その機能を停止したときでないと、休めない。
現代人の大きな特徴です。
真面目で、誠実に仕事をこなそうとする人ほど、それは顕著です。
自分の心身の状況に気付かず、気付いても見ないふりをしてオーバーワークを繰り返す。
やっとの思いで休息を取るのは、身体が悲鳴を上げ、動けなくなったとき。
それ以外はいつも、予定を詰め込んでいる。
けれど、ヨガをする時間はない、と思っている。。。
あなたをそうさせているものは、どこから来るのでしょう?
一度立ち止まり、よく観てみませんか?
ヨガは、心身への気付きを高めます。
今自分に何が必要なのか、もう必要となくなったものは何なのか、
もし、今あなたがそれが分からなくなっていたら、休息のタイミングです。
自分自身に、本当の休息と安らぎを。
心身が本当にリラックスしているとき、
しなければならないことも、学ばなければならないことも、欠けていることも何もなく、今この瞬間、あなたは完全な存在であることに気付くでしょう。
家族のケアにも
4月は、引っ越しや入学、進級や異動、転職など、新しい環境がスタートする方も少なくないかと思います。
また、それがなかったとしても、新年度の始まりで、バタバタと過ごす方も多いかもしれません。
4月に限らず、もしかしたら年中、休息を取ることが苦手で、常に気持ちが忙しないという方もいるかもしれません。。。。
環境が変化しやすい時。
心身が弱っている時、何をしたら良いのか。
自分自身のための休息と回復の時間を過ごすと、エネルギーが満ちていきます。
そうすると、自然とご自分だけでなく、家族や大切な人のケアにもそれが循環していきます。
あなたが自分自身を大切にし、ケアすることは、あなたの周りや、世界を大切にしケアすること、何ら変わりありません。
実践のために必要なスパイスやギー(アーユルヴェーダの最良のオイルとされる)、アビヤンガのためのオイルを、ご自宅にお送りさせて頂きます。
どなたでも気軽に始められるので、ぜひこの機会に!
心身を浄化して、あなたらしい、美しい芽吹きと新緑の季節を過ごしましょう。
ご一緒出来ることを楽しみにしております。
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