年明け開始 アーユルヴェーダ基礎講座
気付けば、もう9月も20日になっていました。
夏休みが終わってホッとしたのもつかの間、いつの間に・・!!💦
養生ヨガでは、5月から始まっていたアーユルヴェーダ基礎講座の第1期が、来週、最終講座を迎えようとしています。
アーユルヴェーダの知識はほとんど皆さんゼロの状態から、自分の心身や周りで起きていることを、ただ観察することを徹底的に続けた半年間でした。
アーユルヴェーダの講座は、アーユルヴェーダの専門的な学校からサロンさんから、ヨガスクールまで、日本にも本当にたくさんの講座があります。
アーユルヴェーダドクターから医学について深く学びたい人、
お料理を知りたい人、
オイルマッサージやアーユルヴェーダのセラピストについて知りたい人、
アーユルヴェーダとヨガの関係について知りたい人、
ハーブやスパイスについて知りたい人、
それぞれダと思いますが、それぞれに日本にも素晴らしい先生がたくさんいらっしゃり、
私もたくさんの先生方に今もお世話になっている一人です。
アーユルヴェーダは医学です。
しかも、その歴史は5000年に渡っていて、常に時代時代で変化する人々や環境に応じて必要な智惠を更新し、生き続けてきました。
学べば学ぶほど奥が深く、きっと一生終わることはないだろうと思っています。
そんな中、養生ヨガで大切にしているアーユルヴェーダの学びは、ずばり
「観察者としての自分を養うこと」
「私とは何かを見つけること」にあります。
アーユルヴェーダのものの見方は、インドの「サンキャ哲学」をベースにしています。
サンキャ哲学=二元論では、
「観るもの(主体)」と「観られるもの(客体)」を2つに分け、
身体や心を含めたこの宇宙の物質世界をすべて「変化するもの」として捉えます。
私たちはその変化するものを自分自身だと同一化し、変化するものに執着することで苦しみますが、実は私たちはその「観られるもの、変化するもの」なのではなく、
その変化そのものを生み出す源となる「観るもの・純粋意識」こそが私たちの本質なのだとするのです。
サンキャ哲学は、ハタヨガと言われる「身体を使ったヨガ」が生まれた「ヨガ・スートラ」のベースでもあります。
私たちが、感覚器官や肉体、心の変化に囚われ、それに巻き込まれることなく「観察者」としてただ存在したとき、変化するものはやがて静まっていく。
養生ヨガでは、ただ「養生法」や「知識」としてのアーユルヴェーダをお伝えするのではなく、
その養生法を行うに当たって大切な、「自己観察・スワディヤーヤ」を何よりも大切にしたいと考えています。
養生法を行うには、「心の主」を養うことが大切である。
これは、「養生訓」を書いた江戸時代の漢方医 貝原益軒の言葉です。
養生を志す人は、つねにこころに主人がいなければなりません。
主人がいれば、思慮をして是非をわきまえ、
怒りをおさえ、欲を防いで、間違いが少ないのです。こころに主人がいないと、思慮なく、怒りや欲をこらえずに、ほしいままにして、間違いが多くなります。
世の中には、「これをすれば身体に良い」という情報は溢れていますが、その情報に振り回され、自分を見失う人が多いことも確かです。
自分の心を観察する「意識=心の主人=観察者」を養うことが、養生法を知り実践する上でも、とても大切なことです。
養生ヨガのアーユルヴェーダ基礎講座では、
身体を使ったある意味二元的な体験を通して、自分の身体の癖や心の癖を観察し、
時にトライアンドエラーを繰り返しながら、今必要なこと、必要ではないことを識別する力。アーユルヴェーダのものの見方や実践を通して、すべての人の中に元々備わっている「観察者」「智慧の源」としての在り方を育んでいきたいと考えています。
私自身、アーユルヴェーダと出逢わなければ、自分自身の心身に起きていることに囚われ続けていたかもしれないと思うことがたくさんあります。
ヨガの学びだけでは見えなかった、全人たる自分自身について深く触れ、自分で自分を理解し癒やすことに、どれだけアーユルヴェーダが助けになったか分かりません。
アーユルヴェーダをこの世に生み出してくださった方々、
日本語にしてくださっている先生方、たくさんの先人たちに深く感謝して、
講座の始まりにはその先生方に習い、
アーユルヴェーダの神さまであるダヌワンタリ神へのマントラ、そして、生徒と教師が深く学び合い、高め合って行けるよう、シャンティマントラを唱えて始めます。
その部分は、初めは驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが、アーユルヴェーダを学ぶのに特定の信仰や信念、知識は必要ありません。
今、ご自分が大切にしているもの、今のご自分のそのままで参加していただけます。
クリニックと連携し、日々患者さんたちとのセッションを重ねてきたからこそ、
心身を両面から受け入れていくための、医療の現場に近い、実用的なアーユルヴェーダをお伝えできるかと思います。
スケジュールや詳細はリンク先にありますが、2023年1月〜7月、毎月第3or第4日曜日の9:00〜12:00となっています。
実践のためのオイルやスパイスをお送りする予定です。
講座には8割以上、ライブ参加して頂ける方、
他者と喜びや痛みを分かち合うことを大切に出来る方であれば、どなたでも歓迎です。
月に1度、7ヶ月の長丁場ではありますが、ぜひご参加下さい😌(定員15名)
皆さまとお目にかかれることを楽しみにしております。
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