もう知っている、を手放す


この世界を、訪問者として訪れてみる。

慣れ親しんだ場所も、まるで初めて来た場所のように、

生まれたての赤ちゃんが初めて世界を見るときのように、

オープンな心で、この世界と出会い直してみる。


私たちの心は、自分が見たいものを、自分が見たいようにしか見られない。

好き、嫌い、良い、悪い、正しい、間違っている、瞬時に判断をする。

そして、目の前にある現実をただ見るのではなく、

過去の記憶から、未来を予測する。


そう、私たちは、現実を見ているのではなく、実は現実に自分の心を投影し、それを見ているのだ。

「私」という色眼鏡で、この世界を見ている。そして、それが「真実」だと思い込む。


誰か別の人の眼鏡を借りたら、同じ現実でもまったく違うものになることなど、私たちは想像もしない。


だから、

【もう知っている】ということや、【過去のストーリー】を一旦脇に置き、

ただの訪問者として、世界を、そして自分の身体と向き合ってみる。


好奇心と、感謝と、慈しみの心で、世界を、自分を、相手をよく観てみる。



今日、スーパーからのいつもの帰り道、そう世界と向き合ってみていたら、ちょうど日没の光りの移り変わりが美しく、見とれていた。

その瞬間、道の彼方から光りが差してきた。

ほとんど光しか見えないほど、眩しかった。


【私が観ているんじゃなくて、いつも、私は照らされているのだ。大きな大きな、森羅万象という純粋意識に。】

そう実感して、感謝が溢れてきた。








養生ヨガ

Yoga & Ayurveda 身体と親しみ、自分らしく生きていくために

0コメント

  • 1000 / 1000