夏の終わりに
今年の夏は、いろいろな場所で、いろいろなご縁をいただきました。
娘が3年生になり、バンビー(奈良市の学童保育)に行きたがらず「おうちがいい」となったので、自宅で仕事をしながら、娘との日々の生活を整えながら・・・
私にとっては母としても、個人事業主としても、新たなステージだったようにも思います。
奈良市の公立の小学校は8月25日が始業式なので、あと3日で夏休みが終わり。
7月の終わりに行った和歌山の海が、遙か昔のことに思えます・・・・長かったなあ。笑
今回は、夏のハイライトを振り返りながら、終わりに私の身体について書いてみようと思います。
今年の夏のハイライト
和歌山。
写真は本州最南端の潮岬。
和歌山は、素晴らしくパワフルな土地でした。
太平洋と紀伊山地の深い山々に抱かれた自然豊かな土地。
ずっと海より山が好きだと思っていたけれども、そうやって比較すること自体が無意味だなあと心底感じたのでした。
数年ぶりの海水浴でクラゲに刺されたこともハイライトでした。。。
まだ7月だったのにね。海水温がどんどん上がってきてるのかな。
和歌山は黒潮で暖流なのだけど、陸に近いところも確かに温かい潮の流れを感じることができました。
下北山村。
奈良の南の山奥。三重と和歌山との県境にある自然豊かな村。
紀伊山地の山の深さを体感した旅でした。
今回この村を訪れた目的は、うつ病や双極性障害、トラウマを抱えた方たちに、宿泊型転地療養サービス事業を展開されている「ムラカラ」さんとの出逢いでした。
主に都会で頑張って生活する中で、様々な事情で心身が疲弊した人たちが、下北山村での生活で、体験を通して、それまで生きてきた自分の価値観を見直し、本来持っていた自分の本当の生きる目的や可能性を見出していく。。
そんなサポートをされているムラカラの代表の青木さんと責任者の森田さんとの出逢い。
私自身、とても力を頂いたのでした。
このことは、また別にブログに書きたいと思っています。
下北山村の自然の美しさ、泊まらせていただいた民泊のお父さん、お母さんの優しさも素晴らしく、とても良い時間でした。
熊野本宮大社。
下北山村の帰りに初めて立ち寄りました。
私はこれまで日本人として生きること、日本人ってなんだろうということを特に考えもせず大人になった気がしているのだけれど(どちらかというと第二次世界大戦のネガティブなイメージで、この国をを捉えていました)、奈良に住み、日常的に寺院や神社を訪れ、豊かな自然に触れる中で、体験的に、この土地が元々持っている自然信仰や文化をもっと知りたいという感覚が、今とても湧いています。
こんなふうに感じたことは今まで無く初めての感覚で、自分でも驚いているのでした。
6月から再開された、東大寺勧学院での学びもそうでした。(そのこともいつか、ここに書きたいなと思います。)
そして、この熊野本宮大社もそうでした。
この信仰は熊野という土地だけで独立したものではなく、その周辺の和歌山や伊勢、奈良の吉野、高野山、京都や大阪・・・果ては全国とのつながりを感じさせるもので、遙か昔から人々がたどった道が確かにここにあること。
子どもが少し手を離れたら、熊野古道を歩いて巡礼したい。
そして、おそらく環境や文化や国によってその現れは変わっても、きっと捉えている物事の本質は、どの国も変わることがないのだろうと思うのです。
東京。
東京は帰省。下北山村から幾日も経たず東京に帰ったので、もっとギャップを感じるかなと思いきや、案外そうでもなく、むしろ奈良に住んでから、東京の楽しさや豊かさに気付くようになりました。
細かなエピソードを書くとキリがないので割愛しますが、会いたかった人にも会え、髪を切り、娘がお泊まりに行っている間、久しぶりに夜まで友達と話し、充実していました。
夏の体力
白浜のアドベンチャーワールドにて。
個人的に、今年は春に大きく体調を崩し手術する出来事があり、梅雨時にはメニエール病を発症し、ことごとく体調を崩していた上半期でした。
ただ、今この夏を振り返り今感じていることは、体力が戻ってきたということ。
というよりもむしろ、以前より体力が付いたことを実感しています。
夏休み中も、個人セッションやアーユルヴェーダ基礎講座があり、なかなか手が抜けない中で、どこまでやれるだろうかという不安もありながら、ちゃんとそこに居られたことに、まずホッとしています。
体調を崩したことは確かにとても苦しいことではあったのですが、そのことを通してまた自分自身の身体と向き合い、できることをコツコツと重ねてきたことが、ようやく身を結んでくれたような感覚があります。
この半年間、身体の症状の変化も激しく、体重も増減を繰り返し、仕事のペースや量もなかなか掴むことが難しく苦労しました。
そのたびに自己嫌悪になったり、体調が良いときには動きすぎたり。。。
改めて、どんなことでも一長一短あり、もちろん身体も心も、その振れ幅や揺れ動きが大きいほど私たちは苦しいものなのですが、短期的な目で自分自身や周りの状態を「良い」「悪い」と判断することは、とてももったいないことだなと、今思っています。
そのときそのときで、身体はいつもベストを尽くしてくれていることを忘れず、その身体をサポートするために自分に今できることは何なのかを、やりながら、時に失敗しながら積み重ねて行くことなのだと。
変化に巻き込まれずに、今に存在する実践。
そのことに、改めてヨガで培われる胆力のようなものが、どんなときも自分を支えてくれるのだと痛感しています。
毎日のアビヤンガ
個人的に、体力の回復のためにやはり大きかったのが、
メニエール病からの回復以降、改めて習慣にした毎日のアビヤンガ(アーユルヴェーダのオイルマッサージ)でした。
アビヤンガのことも改めて別の機会に丁寧に書いていきたいと思いますが、私の心身の土台を作ってくれている大切なツールです。
アビヤンガと出逢う前までいつもあった身体の痛みや、激しい消耗感、疲労感は、これが習慣になることで明らかに現れにくくなりました。
そして、何より自分の身体への理解や慈しみの心が湧いてくるのです。
養生ヨガの個人セッションの中で、セルフアビヤンガのことは丁寧にお伝えしています。
(アビヤンガが今その人に必要かどうかも判断させて頂くため、必ずしも希望されたときにお伝えできるとは限りませんので、何卒ご承知おきください🙏)
セルフアビヤンガもいろいろな方法があるのですが、私がお伝えするアビヤンガは、がっつり・しっかり行うものなので、なかなか忙しい中でコンスタントに続けるのは難しいと感じられる方がいらっしゃるのは充分分かっております。。
ただそれでもやはり、原理原則に則った丁寧な方法をまずお伝えしたいと思っています。
やり方1つで効果が全く異なりますし、まずはしっかり体験し、そこから必要に応じて引き算することが大切だという考えからです。
そして、忙しいからこそ、ご自分の身体と関わる時間を、やっぱり大切にして欲しいと思っています。。自戒を込めて。
秋に向けて・クールダウン
長々と書いてきましたが、奈良ではツクツクホウシも鳴き始め、暑さの中にも秋の気配を感じるようになりました。
今年の夏の私のテーマは「クールダウン」でした。
春の手術以降、体内で熱(アーユルヴェーダのピッタドーシャ)が悪化し、様々な不調が起きていたからです。
日本の養生は「温める」ことを強調するのですが、特に現代を生きる私たちは、働き過ぎ、動きすぎ、食べ過ぎ、飲み過ぎ、考え過ぎにより、頭や胃は熱く、手足や腹は冷えているという状態になりやすいです。
体内の風を調整し、火を調整し、熱くなったエンジンで必要な組織まで燃やし痛むことのないよう、夕方以降は仕事を詰め込まない、食べ過ぎない、考え過ぎない、もちろん、冷たいものや辛いもの、しょっぱいものを食べ過ぎない、予定を減らしスローダウンする、心地よく汗をかく習慣を持つなどなど・・・熱を起こしすぎないように注意しましょう。
体内の熱が悪化して表出するのは、主に秋の始まりの時期だとアーユルヴェーダでは言われています。
アビヤンガでセサミオイルを使っている方は、夏や秋のはじまりはココナツオイルに変えてみるだけでも、体感は変わります。
試してみてください。
皆さんにとっても、今年の夏はどんな夏でしたでしょうか。
まだまだ暑さは続きますので、皆さまくれぐれもご自愛ください😌
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